技術より手前のこと

 何気に手を頭の後ろに組むことありますよね。頭が疲れているサインなんです。手を挙げることで肋骨が開いて肺や気管が開放されて呼吸しやすくなり脳への血流が促進されるっていう具合です。

 足や顔のむくみはそこだけをマッサージしようが流そうが一時的な効果しかないからすぐに元へ戻ります。そして揉み疲れがきてそこを中心に歪み捻れが起きてしまう…(涙)

 『じゃあどうすんの?』っていうと答えは簡単、手を肩より高く、足は膝より高く挙げる習慣をつけるだけなんです。大人になって年を重ねるほど手を挙げることも足を挙げることもしないでしょ?

 手足を高く挙げるとそれを支えている腹部が鍛えられるんです。内臓の活性にもなります。よく腹筋や背筋を鍛えればなんて言いますが、それは押し出す筋肉を鍛える西洋人向けの西洋式トレーニングなんで日本人に合ったトレーニングじゃないんです。

 日本人の使う道具をよく見ると引くものが多く、例えば包丁、ノコギリ。引くことで物を切ることができますね。昔の日本人って体が小さかったから押し出す力が弱く、それより最小限の力で本領を発揮する『引く力』をフルに活かしていたこれが原点です。引くことで腹筋も背筋も同時に鍛えられる。だから古写真を見ても昔の日本人はマッチョが多かったでしょ。

 本題に戻りますね。今の日本人は西洋式の身体操作に矯正されているのとスマホやパソコン、それ以外もボタン一つで済むことが多いからどうしても体が下へ向き、下へ負荷がかかるその結果、頭の疲労がひどくなる。

 美顔も美脚もね、こういったことを理解してやらないと本当に効果って得られないんですよ。西洋式の施術は西洋人特有の押し出す筋肉があるから部分強圧にも耐えられますが、日本人はその逆だから引く筋肉に合わせた施術をしないと駄目ってことです。

 こういったことをしっかりと加味していつも施術に取り組んでいます。これから涼しくなりやがて寒い時期が訪れますが、体調をしっかり整えたい、疲れを抜きたい、ぐっすり眠れるようになりたい、施術でしっかり体と心を整えましょう。気軽にお声かけくださいね~



 

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山伏のお寺&整体院

本山派修験宗聖護院門跡末寺 菩提山 瑞光院の住職 瀬口一幢(せぐちいちどう)と申します。 バランス整体アトリエ椿の院長もやっております。 よろしくお願い致します。